子供のストレス

子供のストレスにどう対処できるか

 ● 子供のストレス 

ストレスを受けて苦しむのは大人ばかりではありません。最近では、子供のうつ症状も問題視されるようになりました。

ストレスは、早期に発見し(気づき)、早期に対処することで悪い状況の発生を防いだり、軽減したりすることができます。でも、子供は自分自身ではそれがストレスだとは気がつかないものです。

では、どうしたらいいのか、ここでは大人ができる子供のストレス対処のヒントをお教えします。


 ● ストレスの潜在的な原因はたくさんあります。 

ストレスはどんな時に生まれるのでしょうか。ストレスは「不快な刺激」から生まれます。

遠足の日に雨が降ること、宿題が多く出されたこと、両親が喧嘩していること、海外に移住した子供なら、言葉や適切な振る舞い方が理解できないこと、などです。


それら不快な刺激は 子供にはどうしようもできない刺激ばかりです。大人なら、自助的行動(割り切る、助けを求めるなど)ができても、子供にはその発想さえありません。

小さなストレスがきっかけで、様々なことが嫌になっていくこともあります。ストレスは気持ちを弱くする性質を持ちます。このために、ストレスを抱えた子供は ますます弱っていきます。


   海外で育つ場合はなおさら複雑です。自分で求めることができる助けがさらに減少するからです。


 ● 子供の特有のサインに気がつこう

子供のストレスを予防するためには、周囲の大人が注意深く見守り、小さな変化に気がつくことが大切です。子供たちの多くが表すストレス反応とは主に下記のような3つに分類されます。

1 身体の変化

食欲がない、目や肌がかゆい、発熱する、お腹が痛む、頭痛がする、耳鳴りがする、などいつもと違う子供の様子に注意信号を感じることが必要です。言葉にして表すことができない子供のストレスは、最も身体に現れやすいと言われています。

2 行動の変化

泣く、怒る、集中しない、眠れない、どもる、暴力を振るう、笑わないなど、子供のストレスは行動にも現れます。いつもと同じ行動であれば性格からくるものとも考えられますが、普段と違う様子に気が付いたらストレスによる兆候と考えることができます。

3 心の変化

最後に心の変化です。自分に自信をなくしたり、友達との交友関係を避けたり、逆に何に対しても無反応(失感情)という変化も現れます。


 ● 子供の話を聞くには 「外在化 」

話がうまくできない子供から何ができるのか、そんなことを心配される親御さんはたくさんいらっしゃいます。しかし大切なのは、子供の苦しい気持ちを一緒に感じて、軽くしてあげることにあります。子供がうまく話せなくても聞いてあげること、それができない年齢なら絵を描かせながら 言いたいことを聞いてあげること、また学童期なら遊びやサッカーボールを蹴りながら最近の気持ちを聞いてあげることなど、つまり、外に吐き出させてあげることはできると思います。これを「外在化」と言います。


 ● 無条件で聞いてあげよう 

子供の悩みを聞くときは、親の希望や期待、子供への批評などは横に置いて、とりあえず「大切な我が子(生徒)の苦しみを聞いてあげよう、理解してあげよう」という気持ちで聞きましょう。子供は言わずとも十分に苦しんでいるのですから、それ以上 大人側の正しさを教える必要はないのです。

心が弱った時こそ、十分に頑張ってきたことを褒めてあげ、不安を消してあげて、心を休ませてあげることが最優先です。


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グローバルウェルビーイングでは、海外に住む日本人ご家族の心の健康のサポートをいたします。

アクステルダムにて お子さんのいるご両親向けのセミナーも開催中です。

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著 グローバルウェルビーイング代表  淵上美恵