カウンセリングって何するの?


カウンセリングに行きたいと思っても、大抵の人がまず躊躇するのは「どんなことが行われるのだろう」「重度の心の病気を持った人が行くところ」と思う気持ちからのようです。

古くからの伝統的な精神分析のイメージが強く、患者はカウチに寝かされて催眠状態の中で過去を延々と語り、それを分析していくといったイメージでしょうか。もちろんこのような自分でも普段気がついていない「無意識の作業(しわざ)」を重視する心理療法もありますが、現代の時代に生きる私たちには、そんな悠長なことを言っていられないことも現実です。また、「予防の概念」が定着しつつある現在は、重篤な症状にならないように予防カウンセリングを求める意識が高まっています。

このためカウンセリングの需要は高まるばかりです。実際のところ、複雑またスピーディに変化する現代には、必要な支援として定着しつつあります。そして現在では、誰にでもわかりやすい、問題解決志向、未来志向を重視した、短期療法スタイルがむしろ主流となっています。


カウンセリングって何?

カウンセリングは「心理相談」のことを意味します。クライエント(相談者)の心の悩みに対して、カウンセラーが相談に応じる場を言います。誰に相談したらいいのか、どんな風に話したらいいのか、クライエント自身さえわからない混沌とした段階で相談ができる場所、それがカウンセリングです。カウンセラーと話すうちに、それだけで徐々に絡み合ったものが解けて、悩みの本質が明確化され、より適切な対処や相談先が見えてくる場合が多々あります。

カウンセリングの現場では、多くが周囲の人や家族だけでは解決が困難な場合がよくあります。結果、相談者一人が悩み苦しむケースがあります。専門的な他者による第三者の視点が解決に大きく寄与するのです。


カウンセリングスキルと知識体系による専門性

カウンセリングは今や多様化しています。しかし心理相談に重きをおくカウンセリングは今も昔も。心理学を専門に学び訓練を受けた大学院以上を卒業したものによるカウンセリングが信頼性が高いと言われます。心理カウンセリングはいわゆる「よろず相談」でも「人生相談」でもなく、心理学の学問を根底に置いた専門的スキルであることが理由だからです。そうすることで自分の経験・価値観や主観的なアドバイスの主張を控え、クライエントの利益を最優先に考えることができるのです。カウンセリングが決して安価ではないのはこの専門のスキルによるものです。一方で、自己流また自身の人生の経験則から発するアドバイスに重きをおくカウンセリングは、自分の価値観で判断や結論を押し付けてきます。

カウンセリングの種類には、精神科・心療内科などの医師との面談内カウンセリング以外に、カウンセリング専門のカウンセラーによるカウンセリングがあります。大抵はこれら医師との連携によりカウンセリングを並行させるのが理想的です。


カウンセリングの目的

カウンセリングは、「心のストレス」を抱えたクライエントが問題を乗り越え、再び問題に遭遇した際に自分で乗り越える力とスキルを身につける(成長)サポートを目的に面談を行います。ます。この目的のために、丁寧に対話を重ねることに重きを置きます

人が誰でも一度は通過する人生の悩みに立ち止まることがあります。この時、また、その問題を効果的に解決できるよう、心の成長を促しサポートすることです。一

方、医療の現場においての活用もありますが、実際は医師が一人一人の患者に十分に時間を割いて患者の話を聞くことは難しいところがあり、その補助的サポートをカウンセラーが行っています。クライエント(相談者)とゆっくりじっくり話すことに時間を割くことのできる専門カウンセラーによるカウンセリングは医療的治療の補佐的役割として、まさにその目的のために活用できるものです。カウンセラーは医師の資格を持ちませんので病気の診断や薬の処方はできません。このため、実際には専門カウンセラーが医師と連携し、カウンセリングを実施します


事例性と疾病性

企業や学校でのカウンセリングは個人の成長目的がメインになります。(事例性)

医療現場で精神疾患へのカウンセリングはむしろセラピーと呼ばれ治療目的になります。(疾病性)

企業内カウンセリングでは、病気の治療ではなく相談者ご本人が組織内でより適応した状態で働くことができる状態を目指します。 対話の中から自分がそれまで気づくことがなかった部分や 苦しみを生み出している矛盾などを共に見直し、問題を客観化かつ明確化させて行きます。この対話の過程を通じて、後々に再びストレスのある出来事に遭遇しても 今度は自分の力で解決・対処できるようスキルと力(ストレスマネジメント能力)を身につけることが目的となります。


カウンセリングの流れ

1 まずは インテイク面談(初回 約60~70分)

あらかじめ、話をすることなどを準備する必要はありません。思うままに話したいことをお話ししてもらって良いのです。ここから、一緒に対話を通じた共同作業に入って行きます。

内容を聞きながら、初回セッションの終わりには今後のカウンセリングの方針を決めて行きます。

2 カウンセリングセッション (40分〜1時間)頻度は毎週・隔週など

 まずは心理検査を行うことがあります。その時の状態や問題にあった簡単な質問表に答えながら、現在の心の状態を数値で見て行きます。グローバルウェルビーイングは 心理検査を作成・分析するスキルを持つカウンセラーがカウンセリングを行っています。信頼性また妥当性を注意深く検討し、心理検査を選んでいます。

また、日本で働く臨床心理士と連携しており、複雑な心理分析(子供の描写分析や うつ症状のより細かい分析など)の心理検査の結果は臨床心理士のレポートを元にカウンセリングを進めて行きます。

 その後、心理検査で得られた情報を元に、カウンセリングを実施して行きます。

様々な視点から問題を眺めたり、自分を苦しめている思考の癖を検討したり、方針は毎回異なっています。場合によっては、次のセッションまでに心の状態や思考を記録するなどの作業を持ち帰ることもあります。

3 カウンセリングの終焉に向けて 身につけたストレスマネジメントスキル・またリラックス法を振り返ります


● カウンセリングの終焉 

 カウンセリングの振り返りを行いながら、今後ストレス生じる問題に直面した時に自らの力で対処できるよう、共に確認をして行きカウンセリングの終了とします。最終の時期は、頻度や回数を減らしていくので、ご自身でも少しづつ終焉の準備をしていくことができます。

 回数は、来室される方の目的にもよりますが、本気で自分自身の問題と向き合い自分を立て直していく方達は平均2~3ヶ月、またはそれ以上かかるのが通常です。

 根本的な問題と向き合う準備がまだできず 困っている苦しい状態を問題共有することで とにかく軽減したい場合、一回きりのセッションで終了されてしまうケースもあります。ただそのようなケースは、憂鬱な症状は長引くことがあります。


カウンセリングは、今や実用性また効果の高いものとして 職場では「新入社員研修」・「職場のセルフケア研修」、「ストレスチェック実施後のフォローアップ」や、また 職場に限らず 深刻化してしまう前の「予防として気軽に立ち寄ることができる相談の場所」として 広く活用されているものです。


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mail:    info@globalwellbeing.nl 担当 グローバルウェルビーイング 淵上

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執筆 淵上美恵

 日本でオランダでカウンセリングの多くの実績を持つカウンセラー。カウンセラー養成講師の経験も持つ。メンタルヘルス対策サポートを行うグローバルウェルビーイング代表、オランダ心理学会認定心理士、スクールカウンセラー。英国・米国・日本の心理学を学ぶ(英国ハートフォードシャー大学院組織心理学修士号)。日本ビジネス心理学会理事。 


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